シミは種類によって治療のしやすさが異なります

美容の天敵とも言えるシミを治療する方法にはどんなものがあるかご存知でしょうか。シミとひとくちに言っても、様々な種類があり、種類ごとに治すための方法や治しやすさが違います。例えば、老人性色素斑は一般的に40歳前後から表れやすくなる薄茶色のもので、シミの代表格と言えるほど症例の多いものですが、これは過去に受けてきた紫外線によるダメージが蓄積して出来るものです。老人性色素斑は紫外線を浴びることによって、肌でメラニンが過剰に作られて沈着してしまった状態なので、改善するにはこのメラニンを除去することになります。

老人性色素斑の治療は比較的簡単に出来る方であり、美容クリニックではレーザー照射や光治療器での施術によって、高い効果を上げることが出来ます。また、老人性色素斑を改善するためには、クリニックで処方されたハイドロキノンやトレチノインのクリームを使って自宅でケアする方法もあります。他にシミの仲間として有名なそばかす(雀卵斑)を治す方法としては、フォトフェイシャルやレーザー照射などが有効で、一般的にフォトフェイシャルでは3~5回の通院、レーザーは2~6カ月ほどの治療期間がかかると言われていますが、どちらかというと治しやすいタイプです。逆に治療が難しいのは、肝斑が老人性色素斑に重なっているなどシミの種類が混在している状態や、アザに分類される後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)などです。

これらの難しい症例でも、皮膚科や美容クリニックを受診すれば医師が最適な治し方を提案してくれますので、肌を綺麗にしたい人は一度相談してみることが解決への近道と言えるでしょう。